2025/01/09 19:46

どうも、答えのない文章をだらだらと書くのが得意な店主です。


今回は、『雨ときどき本。』の店名について書いていこうと思う。

今も続けているのだが、別のお店で一箱本棚の借主として30cm×30cmの本屋さんを運営している。
そこの本棚には『本屋 雨音』という名前で運営しており、自分自身、雨が屋根にあたる音や、ひんやりとした空気、部屋にそそぐ冷たい光りなど、雨が降る日に読書する環境がとても好きである。また、読んでみていいと思ったうえで並べられた本も哲学らしい本が多く、雨の日に読む本としても相性が合うだろうということで雨音という言葉を使用した。

割と天候が好きなようで、外を歩いていると空を見上げたり、部屋の中から外を眺めたりする傾向にあるよう。趣味である読書自体、外が晴れていようが、雨が降っていようが、風がふぶいていようが特に影響は受けない。でもその自分では抗うことのできない天候に合わせた気分で本を選ぶことはでき、無意識のうちに晴れの日はエッセイやえほんを、雨の日は哲学や小説を選んでいるようにも思う。
一見、なんの関わりがないように思える天候と本だが、意外と密接しているのかなぁと思ったりして、その交わらないのに交わっている関係性が好きなのかもしれない。

将来お店を構える予定で考えていたので、ローカルビジネスとして店名でなんのお店なのかパッとわかるようにするべきだとも思った。きっとビジネスにおいてはわかりやすさこそ正義なんだとも思う。それでも他の本屋さんと似たような店名では覚えてもらうこともできず、また文学チックにしたい僕のプライドが勝って今の店名となったわけだが、そこに至るまでに、思いついたお店の候補をまずはバーっと書き出すことから始めた。その結果、惜しくも選ばれなかった候補たちをここで成仏させてあげようと思う。

本屋雨音
夜時
アナログ
オフライン

本屋exist
本屋symbol
本屋nutrition
本屋necessary
star 

SONZAI
IKOI
KYUSOKU
HITOTOKI

そのまま『本屋 雨音』という店名を引き継ぐことも考えたが、実際にお店を出すとなったとき、雨の日に最適な本だけでなく、地域の方がふらっと寄ったときにもお楽しみいただけるよう、エッセイやえほん、漫画などターゲットを絞らない方向で選書していくと思ったので、そこは別の店名として運用しようと考えたわけである。なんとなくではあるが、愛知県岡崎市の中でもあの付近にお店を出せたら、近くに公園もあって子連れの方も足を運びやすいお店にしたいなぁという想像も含めての結果、引き継がない方向となった。

一つ一つに想いはあるのだが、読者さんは今の店名の理由が知りたいのと、それぞれを書いてしまうと長ったらしくなってしまうので、もし興味のある人は直接聞いてもらえればオタクのようにウキウキしながらお応えするので気軽に言ってもらえればと思う。(ちなみにstarのやつはstar warsをもじりたかったのだが、いいのが思い浮かばなかったので時間が静止したままとなってしまった)

生活していくうえで天候とは切っても切れない縁であり、欠かせない存在でもある。そんな誰にも縛られず自由である"自然"と、人口的である"本"が交互に味わえる環境こそ、心身ともに落ち着き贅沢なことなのかなぁと。暮らしていく中で少しでも贅沢を感じられる場所にできたらと思い、『雨ときどき本。』と名付けました。実際、後付けかもしれないけどね。

今後も、雨ときどき本ときどき僕、で温かく見守ってくださると嬉しいです。